SDVoEは、古野電気株式会社(以下古野電気)において、船舶の操舵室を再現したショールームでSDVoEによる低遅延配信を実現しました。

古野電気は1938年に設立され、レーダー システム、魚群探知機、航法計器などの船舶航行および通信機器を製造しています。古野電気は兵庫県に本社が所在し、世界の主要都市に関連子会社があります。古野電気は、世界で初めて魚群探知機をした会社として広く認識されております。今日では、大型商船や漁船およびプレジャーボートを含む様々な船舶への機器の供給者として信頼を得ております。

課題

船舶が安全で効率的に出入港するためには、信頼性の高い情報分配装置が重要な要素となります。操舵室では、船舶の運用に関する情報をAISやレーダー、モニタカメラなどを用いて収集します。さらに、港湾管理者は無線電話で船舶と通信し、その動きを把握し、港湾職員らに分配します。

この度古野電気では、ショールーム「コミュニケーションブリッジ」を開設し、港湾領域の安全と船舶の円滑な航行管理に必要な情報分配に関する様々な手段を紹介しています。
古野電気の業界をリードするソリューションは同ショールームのいたるところに展示されています。
とりわけ古野電気では、レーダーやECIDSなどの航法機器や新製品など、シミュレーターを表示する大型ディスプレイを複数台使用して、さまざまな情報を効果的に表示する方法を模索していました。


解決手段

2022年3月に、古野電気はコミュニケーションブリッジの大規模改修を完了しました。この改修では、IBS展示室の全景が見えるのが特徴であり、コミュニケーションブリッジの一角にある船舶の操舵室を再現しています。今回、古野電気は高品質で4K画像を複数のディスプレイに分配する手段として、イメージニクスのNEX-SMARTメディアオーバーIPシステムを選択しました。IBS展示室では、古野電気はNEX-SMARTを集積して、レーダー、海図、エンジンの動作状況、および必要な運行情報の分配を容易にしました。

NEX-SMARTは、SDVoE技術を搭載し、同コミュニケーションブリッジ全体の中心となるビデオディスプレイ装置です。
NEX-SMARTは、4K60までのHDMI信号を、CAT6Aケーブルを用いて最大100mまで分配できます。
NEX-SMARTは、音声と画像のブロードキャスティングに加えて、LAN及びマルチキャストの画像分配の構成も可能です。
NEX-SMARTは、コントローラとアプリケーションソフトを適応させることで、分配機能・容量をさらに向上されることも可能です。

イメージ二クスは、日本の音響・映像機器を開発・製造する企業であり、SDVoE技術の力を活かして、安定で低遅延な映像装置である同社のNEX-SMARTシリーズの製品を提供しました。SDVoE技術が組み込まれたこの製品は、CAT6Aケーブル、シングルモード光ファイバおよびマルチモード光ファイバの送受信器、制御ユニット、ウインドウズで動作するアプリケーションを含みます。

SDVoE技術の利点

SDVoEは、既存の規格には無い利点を提供します

-完全なエコシステムを提供します。- SDVoEアライアンスメンバーは、信号分配装置、ディスプレイ機器、ITインフラ、IC設計そしてAVソフトの専門家集団です。システムを構築する際には、適合した製品を提供する数多くのパートナの選択肢があります。

-柔軟で簡素なソフトウエア環境を提供します。SDVOEのAPIは、高度に専門化されたソフトを短期で開発し、顧客の様々な要求に対してカスタマイズすることを可能にします。

-完全なOSI階層に基づきます。

SDVoEのみが、画像伝送、画像プロセッシングおよび制御環境などを網羅しており、上位層から下位層までの完全な解を提供します。

イメージ二クスについて

イメージ二クスは、1981年に設立されたプロフェッショナルビデオ・音響機器製造会社です。東京に本社を置き全国にオフィス構え、コンポジットビデオ、HDMIやSDIなどのアナログ・ディジタルフォーマットのマトリクススイッチ、画像及び音響の分配機器、スキャンコンバータ、および長距離画像伝送装置などを開発し、教育機関や公共機関のインフラに提供しています。詳細は以下をご参照ください。
imagenics.co.jp

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